吹上温泉に立ち寄り一風呂浴びたかったが、明日のトムラウシに備えて そのまま狩勝峠へ移動。幸い雨には降られずに済み新得へ。ホクレンで道東版の 旗を手に入れる。昨年はヌプントムラウシ温泉から戻った時に、エンジンオイルが 窓から見えなくなっていたが、今年はこの時点でオイルが僅かしか見えなかった。 スタンドでエンジンオイルを200ml分けてもらおうとすると、 怪訝そうな顔をされてしまった。営林署に立ち寄ってトムラウシ方面の話を聞くと、 台風のお陰でペンケニコロベツ、パンケニコロベツ共に通行止め (後で知ったがペンケニコロベツは走れたとのこと)。ヌプントムラウシ温泉は 河が濁流となり丸太の橋が流されてとても渡河できない状態と教えてくれたが、 肝心の登山については分からないと言われてしまう。
トムラウシのキャンプ場に夕方5時前に到着。テントを張ってから温泉に
入りに行くと、下山した方がいたので話を聞く。登れない事は無いがヌタヌタで
通常より大変と聞く。確かに登山靴がドロだらけになっていた。その後、
キャンプ場で愛知から来たF650の方と夕飯を一緒にし、百名山とかバイクの
話をしていた。(650ccで25km/l。当たりを引くと30km/l走ると言われて
結構悲しかったりも・・・)明日に備えて寝ようとしていた夜9時前、
一台のバイクがやって来たので「よくこんな時間まで走るなぁ」と思っていると、
何故か自分にバイクが向ってくる。もしかしてと思ったら、
迷い猫さん
が到着。前日に電話で登山の話しを
したが、本当に来るとは思っていなかった。
(と言うより忘れていました・・・)
午後1時に室蘭に上がり、そのまま夜まで走ってくるとは!!
テントを設営して話をしていると、浜松から車で着た方にニジマスを食べないかと
声をかけられる。ニジマスの丸焼きに発泡酒、カンカイ(北海道で食べられる
魚の干したもの)をご馳走になりながら12時近くまで話をしていた。
この日の走行距離:約170km
5:25に登山開始。土の登山道はぬかるんでいるが、歩けない事は無い。
(おそらく、昨日よりはずっとマシにであったと思われる)
初めに登ってから沢まで下り、沢伝いに登っていくと残雪や花がお出迎え。
更に進むと岩場に差し掛かり、ナキウサギの鳴き声が聞こえてくる。
(たまに姿も表す)夏らしい青空の下、気持ちよく歩いていくのだが、
トムラウシの頂上は遥か向うに見える。
4時間も経過すると
徹夜走りでその名を轟かせている(特に遠州地区の方々に)迷い猫さんの口から
弱気な発言が聞こえてきたが、励まし(騙し?)
ながら登っていく。11:55に頂上到達。
北の旭岳は雲に隠れていたが、十勝岳方面の景色は素晴らしかった。
左:途中にあるトムラウシ公園。
雪解け水が小川となり、高山植物の咲く綺麗な庭園
右:頂上にて。写真では雲が出ているが、十勝岳などのある南西は一望できた
(両方とも迷い猫さんのデジカメにて撮影)
幸いヒグマには出会わなかったが、
ナキウサギ、エゾリス、キタキツネを
見る事はできた。
ヒグマの子???(正解:実家のイヌです。)
北国の短い夏の日差しを浴びながら下山を開始。 しかし、疲労が徐々に足取りを重くし、ペースは徐々に落ちていく。 先ほどまでの晴天がウソの様に天候は急激に変化し、 雷が鳴っていると思っていたらついに雨が・・・ 最後は頂上で会った老夫婦と4人でお互いを励ましあい ながら、必死に山を降りて行く。17:50にやっと下山。 夕飯の材料も無い為、国民宿舎に逃げ込むように宿泊。 (ここの国民宿舎は朝と夜の食事は宿泊客のみなので注意が必要) 温泉に浸かり、係りの人のミスで夕飯を2食分食べ (完全にハラペコガス欠状態でしたので、確り全部頂きました)、 後は布団でぐっすりと夢の中へ・・・・
この日の走行距離:約20km(徒歩では約13km)
この日の走行距離:210km
この日の走行距離:80.9km
この日の走行距離:119.4km
この日の走行距離:659.4km
総走行距離:約2,423.9km