2003年8月、北海道ツーリング
ようやく登山開始

(8月11日)
 天気は曇り。景色は望めないが登山するには涼しいと思い、 上富良野へ200を走らせる。 北の国からで有名になった吹上温泉の横を通り、望岳台から十勝岳の登山開始。 十勝岳と言うと大正15年5月の噴火があった。 (三浦綾子氏の泥流地帯が有名) 登山口から小屋まで登ると、その先は火山灰や礫が続く。 火山の影響と思われるが草木は無くて荒涼としており、途中で噴煙も見られる。 2時間30ほどで頂上に到着したが、残念ながらガスで景色は何も見えない。 岡山から来た初老のご夫婦に果物を頂いてから下山。(2時間20分)

左:途中で見えた火口からの噴煙 右:頂上にて(景色見えず)

 吹上温泉に立ち寄り一風呂浴びたかったが、明日のトムラウシに備えて そのまま狩勝峠へ移動。幸い雨には降られずに済み新得へ。ホクレンで道東版の 旗を手に入れる。昨年はヌプントムラウシ温泉から戻った時に、エンジンオイルが 窓から見えなくなっていたが、今年はこの時点でオイルが僅かしか見えなかった。 スタンドでエンジンオイルを200ml分けてもらおうとすると、 怪訝そうな顔をされてしまった。営林署に立ち寄ってトムラウシ方面の話を聞くと、 台風のお陰でペンケニコロベツ、パンケニコロベツ共に通行止め (後で知ったがペンケニコロベツは走れたとのこと)。ヌプントムラウシ温泉は 河が濁流となり丸太の橋が流されてとても渡河できない状態と教えてくれたが、 肝心の登山については分からないと言われてしまう。

 トムラウシのキャンプ場に夕方5時前に到着。テントを張ってから温泉に 入りに行くと、下山した方がいたので話を聞く。登れない事は無いがヌタヌタで 通常より大変と聞く。確かに登山靴がドロだらけになっていた。その後、 キャンプ場で愛知から来たF650の方と夕飯を一緒にし、百名山とかバイクの 話をしていた。(650ccで25km/l。当たりを引くと30km/l走ると言われて 結構悲しかったりも・・・)明日に備えて寝ようとしていた夜9時前、 一台のバイクがやって来たので「よくこんな時間まで走るなぁ」と思っていると、 何故か自分にバイクが向ってくる。もしかしてと思ったら、
迷い猫さん
が到着。前日に電話で登山の話しを したが、本当に来るとは思っていなかった。 (と言うより忘れていました・・・)
午後1時に室蘭に上がり、そのまま夜まで走ってくるとは!!
テントを設営して話をしていると、浜松から車で着た方にニジマスを食べないかと 声をかけられる。ニジマスの丸焼きに発泡酒、カンカイ(北海道で食べられる 魚の干したもの)をご馳走になりながら12時近くまで話をしていた。

この日の走行距離:約170km


(8月12日)
 朝3:30に目を覚ます。テントから出ると他の方が登山支度を始めていた。 朝食を摂っていると迷い猫さんも起きてくるが、とても眠そう。4:30を過ぎてから 登山口に向けて出発し、5時過ぎに登山開始をしようと思っていた。しかし、 登山口の記念撮影でカメラを誤って落としてしまい、
ズームが出来なくなってしまう!!
直そうと弄っていると、
レンズが外れた・・・
ラ○ウさんから受け継いだ 伝説の雨乞いのデジカメ、トムラウシにて永眠・・・・

左:登山口にて、このカメラ最後の写真 右:・・・

 5:25に登山開始。土の登山道はぬかるんでいるが、歩けない事は無い。 (おそらく、昨日よりはずっとマシにであったと思われる) 初めに登ってから沢まで下り、沢伝いに登っていくと残雪や花がお出迎え。 更に進むと岩場に差し掛かり、ナキウサギの鳴き声が聞こえてくる。 (たまに姿も表す)夏らしい青空の下、気持ちよく歩いていくのだが、 トムラウシの頂上は遥か向うに見える。 4時間も経過すると 徹夜走りでその名を轟かせている(特に遠州地区の方々に)迷い猫さんの口から 弱気な発言が聞こえてきたが、励まし(騙し?) ながら登っていく。11:55に頂上到達。 北の旭岳は雲に隠れていたが、十勝岳方面の景色は素晴らしかった。

左:途中にあるトムラウシ公園。
雪解け水が小川となり、高山植物の咲く綺麗な庭園
右:頂上にて。写真では雲が出ているが、十勝岳などのある南西は一望できた
(両方とも迷い猫さんのデジカメにて撮影)

 幸いヒグマには出会わなかったが、 ナキウサギ、エゾリス、キタキツネを 見る事はできた。

ヒグマの子???(正解:実家のイヌです。)

北国の短い夏の日差しを浴びながら下山を開始。 しかし、疲労が徐々に足取りを重くし、ペースは徐々に落ちていく。 先ほどまでの晴天がウソの様に天候は急激に変化し、 雷が鳴っていると思っていたらついに雨が・・・ 最後は頂上で会った老夫婦と4人でお互いを励ましあい ながら、必死に山を降りて行く。17:50にやっと下山。 夕飯の材料も無い為、国民宿舎に逃げ込むように宿泊。 (ここの国民宿舎は朝と夜の食事は宿泊客のみなので注意が必要) 温泉に浸かり、係りの人のミスで夕飯を2食分食べ (完全にハラペコガス欠状態でしたので、確り全部頂きました)、 後は布団でぐっすりと夢の中へ・・・・

この日の走行距離:約20km(徒歩では約13km)


(8月13日)
 朝、宿舎を後にしてテントを撤収するのだが、昨日の雨でテントの中に 水が溜まっていた・・・(宿に入って正解)大雪ダムの先にある鹿追への分岐路にて 迷い猫さんと別れ、実家へと帰る。濡れたものや洗濯物を干し(こう言う時は 実家があって良かったとホント思います)、夜は地元の連中と1時過ぎまで 飲んでいたらしい・・・

この日の走行距離:210km


(8月14日)
 翌日の北海道ツーリング&キャンプに備えて午後から移動。 お盆の帰省の車が多く、幹線道路には車が列を連ねて走っていた。 (昨年はエンジンオイルが無い事に途中で気が付き、大慌てしていたが・・・) 親戚宅に無事到着。疲れが溜まってきたのか、夜8時過ぎには寝てしまった。 

左:JR札幌駅の新名所、JRタワー。名前には何のヒネリも無いが
右:苦労して登ったトムラウシや十勝岳の噴煙も見えるらしく、 北海道で一番高い建物からの眺めはなかなか良いと思います。
(何で便器があるかと言うと、北東の角にトイレが!)

この日の走行距離:80.9km


(8月15日)
 北海道オフツーリングの当日。詳細については こちらをご覧下さい。

この日の走行距離:119.4km


(8月16日)
 朝の6時頃、ジュベリストの方数名の見送りを受けながら、 同じフェリーに乗り込むしけたさんと一緒に千歳のキャンプ場を出発。 無事に乗り込み、普段では勿体無い位な暇で退屈な8時間を過ごす。 定刻通りに八戸に到着し、19時頃に八戸道へ。東北道に入ってからの岩手山SAで 夕飯を摂る頃はまだ元気であったが、次の長者ヶ原SAに着く頃には だんだんと疲れが見え始める。それでもしけたさんと一緒であったので 精神的には楽であったが、仙台からはいよいよ雨が降り出し、疲労感が増してくる。 その内、後ろにいる筈のしけたさんが見えなくなったが、事故の様子は 見られなかったので休憩予定を約束していた安達太良SAへ先に入る。 この日2度目の夕飯(夜食か?)を摂って待っていたが、ついに現れなかったので そのまま出発させてもらう。深夜3時を過ぎているのにも関わらず、 矢板ICから宇都宮ICまで14kmほど渋滞・・・SAやPAには仮眠の車が出入り口まで 溢れていた。何とかエンジンなどに問題なく朝5時に岩槻IC到着。無事、 帰宅することができました。(相変わらず、最後の方は写真も撮らず、手抜きな 文章でスミマセン)

この日の走行距離:659.4km
総走行距離:約2,423.9km


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