2003年12月〜2004年1月、年越し北海道ツーリング
ようやく本格的な圧雪路。しかし・・・

(12月30日)
 6時過ぎに起床し、8時に出発。昨日が雨だったので家の中で荷物や 装備を全て干していたので、200へのパッキングが面倒くさい。それでも ノーマルタイヤを置いていける分だけ荷物が少なく、楽が出来るのはありがたい。

 前日の夕方から雪が降り、ようやく北海道らしい路面となる。家を出てR12で まずは旭川へと向う。除雪後と言うこともあり、圧雪路でスパイクもグリップして とても走り易い。車の流れ(約60〜70 km/h)について行く事ができるが、 やはり車の人は自分の転倒を轢いてしまうのがイヤなので、追越をしていく。 (地元の人にとっては迷惑なのだろう。と言っても、自分もある意味 地元の人間なのだが・・・・) 


左:早朝のキャブレター。ガソリンフィルターから気化した水分が
ガソリンの色を付けて凍り、ピンク色の花を咲かせていました
右:R12の深川付近にて。ようやく冬の北海道をバイクで走っている事を実感。

 1時間弱で旭川に到着。時折粉雪が舞う中をR40にて北上を開始。 これまでは気にならなかったハンドルカバーの隙間風が、物凄く堪える様になってくる。 (北海道常連の方は、ハンドルカバーの隙間を予めガムテープで塞いでおきます。 上陸後だとテープの粘着力が無くなる為)隙間風のお陰で親指と小指が冷たい のではなく「痛い」状態になってくる。しかも比布町と和寒町の間にある 塩狩峠付近は日中で-9℃であった為に、余計に厳しい。おまけに耳も痛く なりだし(バイザーがあっても、空き間はどうしても出来てしまいます)、 その先の士別のホームセンター(北海道では有名なホー○ック)にて、 耳まで覆うフェイスガードとスキー用グローブを購入して対処する。

 士別の隣の名寄は晴れており、後ろからDJEBEL250XCが来ていたので 挨拶をしたりしていた。ところが市内を出た途端に大吹雪となり、前方の視界が 非常に厳しくなる。そんな中でも後ろにいたXCの方は70km/h以上でグングン 進んでいき、慣れている人は違うなぁ、と正直思った(実はこの方は、 元旦宗谷常連の パクリさんでした)お昼過ぎに美深に到着し、お昼を食べて一息付く。 店を出る頃には雪も止み、何とか大丈夫かと思って北上を続けるのだが、 結局大雪がまた続く。視界不良で路肩の雪山に突っ込み今回初ゴケを経験する。

 スピードが出ていないので怪我は無いのだが、荷物が重くて重心が高い上に 路面が雪の為に、全くバイクを引き起こせない・・・・仕方なく、一度荷物を 解いてバイクを引き起こし、改めて荷造りと言う面倒な作業を行なう。 それでも最初の転倒と言う事でまだまだ元気だったのだが、道の駅美深を5kmほど 過ぎた先で2度目の転倒をした時には、途方にくれてしまいそうであった。 ちょうど後ろに先ほどのXC(パクリさん)と相方の方がいたので助けてもらったのだが、 ギヤを入れても前に進まない。スプロケットカバーを外すと、
前スプロケットのネジがねじ切れている・・・・
ネジロックの付け忘れによる前スプロケット外れは経験していたが、 ねじ切れとは・・・正直、この瞬間に今回の元旦宗谷は絶望だと思っていました。 とは言ってもそのまま歩いて帰る訳にもいかないので、とりあえずスプロケットを 取り付け、道の駅へ引き返して自動車整備工場にTELすることに。 幸い、電話した1件目が一番近いところで直ぐに対応してくれた為、 16時過ぎにはまた走れる状態になれました。


美深のスバル系自動車工場にて。ボルトが・・・

 工場を出る頃には既に日没。音威子府付近から道はアイスバーンに近くなり、 グリップも良くないので40km/hで我慢の走行。中川町に温泉付きの宿泊施設が あったので、そこで泊まることとする。寒さ、吹雪、真冬のトラブルと冬の北海道 の厳しさをたっぷりと味わった1日でそた。

この日の走行距離:203.2km(朝8時から夜7時過ぎまで)
この日の燃費(先日の滝川→音威子府で給油、全て下道:22.7km/l)


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