旅に出てから食事をする際、食べ残すさ無い様、心がけるようになりました。
これまでの国では明日の食事に困る人と言うのは直接見ていないのですが、
(物乞いの人を見かけることはありましたが)、日本にいる頃よりも
食べ物を食べれる事に対して、感謝の意識が強くなったのは確かです。
しかし、場所によっては必ずしも残さず食べるのが良いとは限らない模様です。
例えばイスラム圏でお金に余裕のある人は敢えて食事を食べ残している様に見えましたし、
これは思うに、残飯で食べている貧しい人もいるので、それらの人への配慮かと自分は思いました。
(真偽を自分は知らないのですが)
また、中国で招待された場合は食べ残さないと未だ満足していないことを示すと聞きました。
日本では「もったいない」と言う言葉があります。これは英語には無い単語らしく、
自分が「もったいない」と思う気持ちを、英語で伝えられなくてもどかしく思ったものです。
しかし、日本での生活を思い返せば、食べ残していることは日常茶飯事ではないでしょうか。
学校の給食然り、宴会での料理然り、場合によっては料理が不味いから、と。
日本は確かにお金の面で言えば豊かではあります。
しかし、食料自給率は70%を下回り、鉱物資源や石油など経済活動に必要な物はほぼ全てを輸入に頼っています。
「もったいない」と言う言葉、時々思い出しては日本の現状を思う今日この頃です。
2004年11月4日(木)、トルコのシノップにて。(書き終わりは2005年5月7日、日本にて)
(I started writing this column in Sinop, Turkey on Nov 4, 2004.)