旅先で思った徒然
Column

価格について(実際、中東に到着してみて)

 以前、「価格について」と言うコラムを書きました。 その時点ではウズベキスタン南部での価格交渉についてでありました。 そして実際に中東へ来てみてどうであったのかと言いますと、 「市場の価格の2倍程度(たまに5倍などあり)収まっている」、のが正直な印象です。 それと同時に「 "定価" と言う概念自体とは何なのか?」と言う疑問が沸いてきました。

 商品には値札が備えてあり、その価格に従ってお金を払うシステムが日本では当たり前です。 このシステムはヨーロッパや北米においても同じと思います。 物を購入する際にその都度、価格交渉を行う手間隙を省くことで、 時間とエネルギーのロスを抑えることがこのシステムのメリットだと思います。

 ところが旅に出ると、このシステムは経済先進国や経済先進的な首都などの都会を除けば、 価格交渉を行って物を売買するシステムを使用している地域や人口の方が広くて多いことに気が付きます。 その地域の人にとっては、値札を貼ったり書いたりする手間や費用が割に合わないのでしょう。 仮に表示されていてもそれは定価では無く、売り側の最高落札価格を示しているに過ぎないと思います。

 しかし実際の日本でも、市場(いちば)に行けば値引き交渉をしますし、 家電や車などの高額の買い物では価格交渉を行います。 定価はPTO(場所 place、時間 time、目的 opinion)によって物事は変化するものですね。

2004年12月26日(日)、エジプトのアスワンにて。(2005年5月7日書き終える)
(I started writing this in Aswan, Egypt on Dec 26, 2004.)



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