2003年12月〜2004年1月、年越し北海道ツーリング
2004年を迎え、そして

(1月1日)
 5時過ぎに目が覚める。うだうだしながら6時にテントを出ると外はまだ 夜のよう。空には雲も見え、今年も初日の出は無理と感じる。 昨日の夜とはうって変わり、岬の駐車場には車や人が集まり出していた。 その年の干支を形作った木彫りのキーホルダーを手に入れるため、 既に人が並び始めていた。自分も列に加わるのだが、気温-2℃よりも 風速6m位の風が冷たい。結局1時間近く並んでいた。7時に花火と 稚内市長の挨拶があり、その後にキーホルダーと最北端到達証明書を配り出す。 このキーホルダーを12個集める為には最低12年連続で元旦宗谷に来ないといけない らしいが、流石にそんな気力は自分は無い訳で、今年の猿だけでも十分満足であった。

写真上にあるのが最北端到達証明書。H16.1.1の印。
下の左にあるのが、干支のキーホルダー。
下の真ん中が最北端の給油所で貰えるカード。H15.12.31の印。
その隣は給油所でもらえる帆立貝のアクセサリー。

 テントを素早く撤収し、8時過ぎに宗谷岬を後にする。ところがその20分後 位にはアスファルト路面で転倒。原因はブラックアイスバーン(アスファルトの色 が見える氷)。幸い、近くにオートジャイロ(3輪バイク) の方がいたので助けてもらえたが、 両膝をモロにアスファルトへ打ちつけ、暫く悶えていた・・・

 稚内市内へと戻りR40で南下を始める。気温は氷点下位だが、太陽が出ているので 白一色の雪景色がキラキラ光ってとても綺麗。眩しい位。ただし、路面はアイスバーン なので、路肩のグリップする路面を40km/h位でゆっくりと進んでいく。 豊富町のセイコーマートで遅い朝食を摂っていると、年賀状を配達している 郵便局のカブの方に話しかけられる。多少呆れ顔だったのは気のせいだろうか? その後もR40で南下するが、また転倒。今度は後ろから三重から来ていた DJEBEL200の方に助けられる。自分のHPの事も知っている方で、少しの間 DJEBELと冬北海道について話しをしていた。

左:R40にて。雲が太陽に掛かる前に写真を撮っておければ・・・
写真の様に左側の路肩付近を走って進んでいました。
右:三重の方との写真。
この後、アイスバーンでもそのまま走っていく後ろ姿を見て、
ウデが違うとこうも違うのかと痛感する。

 手塩にて日本海側へ国道で抜けようとするが、道を見落としてそのまま 南下してしまう。仕方ないので道道にて遠別へと抜けようとするが、吹雪に遭う。 民家は殆ど無く、対向車も1台しか無い山の中。 不安に思いながらも進むしかない。峠を越えると雪も止みホッとするが、 一人で山の中の道を走るべきでないと後から思った。
 遠別のコンビニで昼食を摂ると、広島から来ていたDT125の方と話しをする。 今日はこの先の羽幌で宿に泊まると言う。先ほどの三重の方は名寄で泊まると 話していたし、遅くとも16時には宿なりキャンプ場なりへ着くのがベストなのだと つくづく思った。それでも帰らなければ仕方ないので、 15時までに留萌へ着けば何とかなると思って気合を入れなおす。(この時間帯ならば 路面のアスファルトがまだ凍らずに出ている)バイクはあまり傾けられないので、 ハングオンの様に体をバイクからせり出しながら、 海風に耐えて60〜70km/hで南下を続ける。
 留萌手前の小平にて最後の転倒を やってしまい、車の方に引き起こすのを助けてもらったりしたが、予定通りに留萌へ。 その後はR233を使って北竜まで出て、17時にはR275で雨竜へ到着。この頃から 雪が降り出し、交通量が多い国道とは言え路面のグリップが怪しくなってくる。 GSで給油をしようとすると、札幌ナンバーのセローが南へ向っていった。 GSの人に聞くと、札幌まで走って帰るらしい。無事を心の中で祈る。


そんな雪降る雨竜の町中にて。

 あとは家に帰るだけだから楽勝と思っていたが、田んぼの田舎道は グリップしない路面であった上、吹雪いて前が見えないので20km/h位でしか 前に進めない状態となってしまう。結局、雨竜から家まで50分もかかってしまい (夏ならば15分もあれば十分なのに・・・)、最後の最後で泣きそうになっていた。

この日の走行距離:262.3km(8:15出発、17:50着)
この日の燃費(先日の宗谷岬→雨竜町で給油、全て下道:22.1km/l)


(1月2日)
 昨日頑張ったお陰でこの日は苫小牧までの移動だけ。昨日の思いからすると 楽チンなR12、完全に路面が出ていたR234を使うと休憩を含めて3時間、12:30には 苫小牧のフェリーターミナルへ到着。 大洗行きのフェリーには空席も出ていたので、仙台行きをキャンセルして乗り換える。 前後のタイヤも16時前には交換終了。苫小牧駅前のくるくる寿司にて離道最後の 思い出を作り、同じフェリーに乗る水戸藩カブさん(ハンターカブ。別冊モーター サイクリストのライターさん)、サイドスタンド折れセローさん、 BM救助隊隊長さん(DF200。北海道上陸時に話しをした方)の4人と色々話しを しながらフェリーの中で寛いでいた。

この日の走行距離:120km
この日の燃費(給油していないので不明)


(1月3日)
 14時頃、定刻通りに大洗入港。下船後に4人で写真を撮ってお別れ。 (また何処かで会いましょう)多少迷いながら&荷崩れに悩まされながらも 下道で18時に埼玉の自宅へ到着。バイクトラブルがありながらも色々な人に 出会い、そして助けてもらいながら無事に帰ってくることが出来ました。 お会いした皆様と読んでくれた皆様に感謝します。ありがとうございました。


上陸後。気温13℃と北国帰りには暑い位でした。

この日の走行距離:172km
この日の燃費(1月1日の雨竜から1月3日帰宅まで、25.2km/l)


総走行距離:1,452km(12月27日〜1月3日まで)


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